フコイダンとその療法 (平成26年5月6日)

 モズクやワカメ、昆布などの海藻類(褐藻類)は表面がぬるぬるとした成分で覆われています。
 フコイダンと総称されます。
 フコイダン療法とは、フコイダンの①アポトーシス誘導作用、②血管新生抑制作用、③免疫力強化作用を利用した療法です。
 そのほかにも以下に多くの作用があります。当所においても口腔の健康、アンチエイジングなどを目的にフコイダン応用を開始します。

まとめ
[ 抗腫瘍・抗がん作用 ]
1)免疫増強作用
• マクロファージ活性化
• IL-12誘導
• NK細胞活性化
2)アポトーシス
• 正常リンパ球には毒性を示さない
• がん細胞には濃度依存的にアポトーシス誘導
3)血管新生阻害
• VEGFのレセプター結合阻止
• VEGFの発現、分泌阻止
4)転移・浸潤阻止
• MMP-2、-9発現、分泌、活性化阻止
5)がん細胞接着阻止
• 糖鎖接着阻害作用(スルファチドーセクレチン結合阻害活性)
6)マウスでのがん増殖阻害・延命効果
• マクロファージ活性化

[ 抗ピロリ菌・抗潰瘍作用・胃不快感改善作用 ]
• 硫酸基がピロリ菌を捕獲
• 粘膜保護
• 抗ピロリ菌、粘膜保護、抗炎症

[ 抗アレルギー作用・抗炎症作用 ]
1)Th1/Th2 比調節
• Th2 抑制(IL-2、-3、-5抑制)、粘液産生細胞抑制、好酸球減少
• IL−4、IgE、抗BSA特異的IgE抑制、ヒスタミン遊離抑制
2)炎症細胞抑制
• アトピー性皮膚炎モデルマウス症状改善

[ 肝機能向上作用 ]HGF産生増強
• GTP、GOT、γ-GTP値改善

[ 抗生活習慣病 ]
• 血中コレステロール値・中性脂肪値・血糖値の改善・抗肥満

[ 抗糖尿病作用 ]
• 筋肉細胞への糖取り込み促進
• 糖尿病モデルマウスでの血糖値上昇抑制

[ 抗ウイルス作用 ]ヘルペス、HIVなど
• HTLV-1感染細胞にアポトーシス誘導、中和抗体価上昇

[ 抗菌作用 ]
• 食中毒菌増殖抑制(サルモネラ)

[ 抗酸化作用 ]抗加齢
• 活性酸素消去

[ 血液凝固阻止作用 ]抗動脈硬化症
• 血液をさらさらにする

[ 美肌作用 ]保湿、しわ、しみ、くすみ
• シワ抑制、コラーゲン酸分解抑制、抗酸化作用
• ヒアルロン酸酸化分解抑制、ヒアルロン酸合成促進
• ヒアルロン酸酸素合成分解作用、ヒスタミン遊離抑制作用
• 皮膚の保水性、弾力性維持、創傷治癒促進
• 吸湿性、保水性向上

参考資料:「海藻由来酵素消化 低分子フコイダンの抗腫瘍効果を中心とした研究」より